「業務を外注するなんて、結局は“丸投げ”になるんでしょ?」
「社内のことを他人に任せるのはちょっと不安…」
「責任の所在があいまいになるのでは?」
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という言葉に対して、このような不安や誤解を持たれることは少なくありません。
特に中小企業や個人事業主の方にとっては、「外注=コントロールできなくなる」というイメージが強く根付いているようです。
しかし実際のBPOは、「丸投げ」でも「他人任せ」でもありません。
むしろ、業務を見える化し、パートナーと一緒に改善していく“共創型の仕組み”なのです。
本記事では、よくある誤解を解きながら、BPOの本質と、私たちが提供する“伴走型BPO”のあり方をご紹介していきます。
「BPO=丸投げ」だと思われがちな理由とは?
まずは、なぜ多くの方が「BPO=丸投げ」と感じてしまうのか、その背景を整理してみましょう。
外注=外部任せというイメージ
特にバックオフィス業務は、内部のルールや慣習に依存しているケースが多いため、
「社外の人に伝わるのか?」「うちのやり方を理解してもらえるのか?」という不安が先立ちやすい傾向にあります。
かつての委託型アウトソーシングの印象
以前は、「業務を全部渡してあとは報告待ち」というタイプの外注が主流でした。
こうしたスタイルでは、確かに“丸投げ”感が強く、結果として期待した品質が得られなかったという企業も少なくありません。
コミュニケーション不足による行き違い
「依頼内容が正しく伝わらなかった」「報告タイミングが合わなかった」など、意思疎通のずれが積み重なると、「やっぱり外注は難しい」という印象になりがちです。
実際のBPOは「丸投げ」ではなく「パートナー型」
BPOは、単に“外注する”だけではありません。
今の主流は、業務設計・体制構築・改善提案までをトータルで担う「パートナー型BPO」です。
私たちが提供するBPOも、単なる受託ではなく「業務の一部を共に担うチーム」として以下のようなスタンスで関わっています。
業務内容を一緒に整理する
導入前には、業務の棚卸しや業務フローの可視化を一緒に行います。
「何が外注できて、何が社内に残るのか」を明確にすることで、無理なくスムーズな外注化が可能になります。
運用ルールやフォーマットを共に設計する
単に「やってほしい業務を投げる」のではなく、
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どのタイミングで情報を渡すか
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どんな形式で返ってくるか
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ミスやトラブルが起きたときの対応フロー などを事前にすり合わせ、双方が運用しやすい仕組みを構築します。
定期的な振り返りと改善提案
「頼みっぱなし」「やりっぱなし」にならないよう、フィードバックミーティング などを通じて、業務改善・工数削減のご提案を継続的に行います。
「丸投げにしない」BPOの進め方 ~導入フロー例~
STEP:1 初回ヒアリング・業務の棚卸し
どの業務を外注するか決める前に、まずは現状の業務フローを整理。
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属人化している業務
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繰り返しの多い業務
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社内での負荷が高い業務 を中心に、外注の対象を見つけていきます。
STEP:2 業務設計・マニュアル化
外注する業務に対して、
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情報の受け渡し方法
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対応ルール
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提出フォーマット などを設計・文書化し、社内・外注先で共通認識を持ちます。
STEP:3 試行運用・チェック体制の構築
最初は一部の業務からスタートし、
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週次報告
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チャットでのフィードバック などを通じて、細かい調整を繰り返します。
STEP:4 定例報告と継続改善
運用が安定した後も、
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月次レポート
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ミーティング などを通じて継続的に品質を保ち、より良い方法を模索します。
まとめ <BPOは「共に創る」業務体制
「丸投げではない」BPOとは、以下のような形を指します
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業務の目的やルールを共に整理し
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双方の強みを活かして分担し
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課題を共有しながら、改善を進めていく
つまり、BPOは”お願いして終わり”ではなく” “一緒に組織を良くする”パートナーシップなのです。
「外注に不安があるけれど、少し話を聞いてみたい」 「うちでも頼める業務があるのか知りたい」
という方は、お気軽にご相談ください。