システム導入後の問題解決業務への参画。問題はシステムではない。

IT

現在、大手企業様のシステムトラブルシュートに参画させて頂いている。
過去、この導入前サポートにも多少関わらせて頂いた経緯がありお声がけ頂いたのだがこれが中々のトラブルに見舞われているようだ。

システム構造自体はそう複雑ではないがこれまでアナログで対処していた部分や個別に稼働していたシステムの全てを繋ぐ根幹システムの導入という事で大きなプロジェクトとなっている。


今回は既に導入したはいいが、各所において想定を上回る問題が多発してしまった。結果として年末までにシステム上に請求書が溜まりに溜まって計上出来ないところまできてしまった。


よって、前年比数億円の減益になる見込み。これをなんとか緩和したい、その為に取れる手を尽くしたいという事で声がかかったものだ。


コンプライアンスとプロセスを重視して構築されたシステムであり、現場でこれまで行われていた『その場しのぎ』や『忖度』、『プロセスの省略』が全て出来なくなったものだから現場は混乱を極めた。

これまでの流れではパソコン操作はごく僅かであったが、新しいシステムでは尋常ならざるパソコンへの打ち込み量であると同時にそれをしなければ仕事が何も出来ないのだから特に年配の方々からすればたまったものではない。
そういった事が積み重なり今の状況にあるとの事だ。

更に冗談のような話だが、コンプライアンスとプロセスを重視したシステムにも関わらずこのような状況になり1ヶ月を経過してはじめて『手を打とうとし始めた事』、そしてその手段として『プロセスを省略する』という策を講じたというのだから一体何がしたいのか全く分からない。


しまいには現場からも『何のために入れたシステム?』という声が上がるのだから恥ずかしい話だ。


これら全ては事象であり起こるべくして起こっている。このシステム導入に当たりそれはもう散々議論は尽くされてきたはずだ。

この会社に限らず大手と呼ばれる企業でありがちなのは現場と、本社の「問題に対する重要度のすれ違い」にある。
今回実は現場から、コンプライアンスとプロセスを重視した上で『このようにすれば自分達は更に使いやすくなる』といった前向きな意見も相当数出たらしい。
しかし、本社側は聞く耳をもたなかった。
そして延期に次ぐ延期に痺れをきらして不完全なままで導入してしまった背景が隠れていた。

現場は使いにくく、操作に時間がかかりすぎる事を問題として挙げ、本社は導入までのリードタイムがかかりすぎて投資だけがかさんでいることを問題として挙げていた。
この二つの問題は共に手を打たなければならない事であるものの、尺度がまるで違う。


後の祭りだが、こんな状況になる前にできる事は山ほどあった筈だ。
そして炎上して初めて本社は『操作や処理に時間がかかり過ぎている、プロセスを省こう』としたわけだ。


何がしたいのか分からないという声が挙がるのは当たり前だ。

もう一点、面白いのは現場から出た声にやっと耳を傾けるようになったのはいいが『システム改善』にしか目を向けず、そのシステムの『使い方』にはまるで目を向けていない事だ。


現時点でこのシステムはどこまでいっても『人が使う物』である以上『どのように分担して、どこからどこまでをどの役割の人間が処理して』という標準的な流れが必要である。


これがまるでない。面白い程そこに目を向けない。
現在幾らかの提案を用意しているが、どう動かせるかストーリーを練らなければならない。炎上に炎上を重ねているのでどこから鎮火するか。


なんとか全てを治める方向で提案をもっていきたいところだ。

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