近年、働き方改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)が政府の施策として推進されるようになり、多くの企業が業務効率化に取り組んでいます。
その中でも、企業活動に必要不可欠であるバックオフィス業務の効率化を強化するケースが多い傾向にあります。
バックオフィス業務は幅広い分野存在し、また企業ごとによって必要な業務が異なる為、業務効率化に取り組む際には自社の業務内容をしっかりと理解しておくことが重要です。
そこで、今回はバックオフィス業務の内容・役割やポイントについて分かりやすく解説します。
バックオフィスとは
バックオフィスとは、取引先や顧客と接する部門（フロントオフィス）を後方からサポートする業務のことです。
バックオフィスは直接利益を上げることはないものの、企業活動を円滑に進めるためには欠かせない業務として企業にとってなくてはならない役割です。
バックオフィスの役割
バックオフィスの大きな特徴は、取引先や顧客と直接接点を持たないことです。
具体的には次のような部門がバックオフィスに該当します。
（１）経理・財務
企業活動における日々のお金の出し入れや、取引の流れを帳簿に記録する部門です。
売上や費用の計上／請求書や領収書の処理／社会保険料の算定・納付／年末調整／財務諸表作成／税務申告／資金繰り管理など
（２）人事・労務
社内の人材管理や労働環境の整備などを行う部門です。
採用や研修／給与計算／労務管理／人事評価制度の運用／福利厚生／安全衛生管理など
（３）法務
企業活動における法律に関する業務を行う部門です。
契約書の作成・審査／法令・規制遵守の監査／訴訟対応／知的財産権の管理など
（４）総務
社員が働きやすいようにオフィス環境の整備を行う部門です。
社内文書の作成・管理／会議や株主総会の準備・運営／施設管理／備品調達など
（５）情報システム
業務に必要なシステムやネットワーク環境の管理を行う部門です。
社内システムの運用・保守／ネットワーク管理／情報セキュリティ対策など
（６）一般事務
各部門や担当者をサポートを行う部門です。
書類作成／データ入力／電話やメールの対応／郵便物発送／ファイリングなど
以上のとおり、円滑に業務を遂行するための環境整備や、企業活動を健全に行うための仕組みづくり、事務手続きなどがバックオフィスの主な業務内容と言えます。
バックオフィスの重要性
企業活動では、直接利益を生み出すフロントオフィス業務が注目されがちですが、バックオフィス業務なくして企業活動は成り立ちません。
バックオフィス業務は企業活動の根幹である経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を管理する役割を担っており、経営と密接に関係しています。
最後に
前述のとおり、バックオフィス業務は直接的な利益を生み出す部門ではありませんが、企業の基盤を支える重要な存在です。
バックオフィス業務の効率化やコスト削減を図ることができれば、最終的に企業全体の生産性や顧客満足度の向上につながります。
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