皆さんこんにちは!業務改善コンサルタント株式会社LEO-Makoto大澤です!
私は心理学者でもなければカウンセラーでもありません。ただの業務改善における専門家です。
しかしながら、業務改善を特に外部コンサルタントとして行うようになってから特に意識するようになったのはどうすれば人に動いてもらえるかという点。
外部コンサルタントとして活動していく中においても結局は外部。実際に本当に技術的な部分や会社の内情などについては企業に在籍している従業員の方々の方が勿論分かっていらっしゃるし、一緒に改善を実行するスタイルとは言えど従業員の方々から協力を頂けず、一人でやるという状況になったとすれば結果を出す事は難しいでしょう。
人を動かす為の何かがなければどれだけ立派な提案をしてそれがどれだけ根拠があったとしても意味をなさないのです。
特に製造現場で働く昔からの職人気質の方々はご自身の信念が一本通っているので味方につければこれ以上ない最強の味方なのですが、反発されるとその現場では何もできなくなるなんてことも起こり得るのです。
どのようにして味方になってもらうか。姿勢と共感。
コンサルタントというと染みついたイメージなのか、どうしても『偉そう』や『パソコンでカチャカチャやって机上の空論ばかり言うやつら』というイメージを持たれがちです(そういった場合ばかりではありませんが)。
人間誰しもそうだと思うのですが、イメージというのは非常に重要です。
特に第一印象では相手がどんな人間か分からない分、余計にでも懐疑的になりがちです。ここで「こいつは嫌いなタイプだ」なんて思われでもしたら印象を覆すには少々時間を要します。
業務改善コンサルタントとしての依頼を受けた際、私は作業着を着て企業様をご訪問させて頂きます。
印象もそうですが、本当に手を汚して一緒に改善する場合も多い為です。
現場を知らなければ現場の改善は出来ない。OKが出る場合はその企業様の作業着を着ます。これから一緒に戦う仲間なので当然の事です。
これは持論ですが、コンサルタントなんて偉くもなんともありません。
車屋の方に車の知識で敵うはずがありませんし、飲食店を経営されている方に料理で敵うはずもありません。
業務改善コンサルタントというのは業務改善における、経営コンサルタントというのは経営における分野のプロフェッショナルであるというだけなのです。
業務改善において企業様からサポートをご依頼された時にその結果を出す為の手段の一つでしかありません。
この辺りを勘違いして、偉そうに現場に「ムダムダ」と言い、「こうした方が効率がいい」などと言う人が少なからずいらっしゃるようですが、私ならこんな人の言う事など聞きたくありません。
本項では「味方になってもらう」という点についてお伝えしていますが、具体論があるわけではありません。
人は一人一人考え方も違えば受け取り方も違います。
ですがはっきり言える事は「嫌いな奴、共感できないやつの言う事は聞きたくない」という当たり前の考え方は誰しもが持っているという事。
私は業務改善として企業様に伺う時は必ず現場の声を聴くところから始めます。
そしてその中身を知ろうとします。
そして知った中から、「これ、どうすればもっとよくなるんですかね?」などと会話を展開します。
「あー、確かに」や「分かる」などと思っていただければ第一印象としては上々。本当の考えや声にしっかり耳を傾ける姿勢こそがまずは「共感」を生むのです。
共有する事で距離を縮める
そうして、生の声を聴き現場の実態を知っていった後に業務改善案を作成し実施順番を決め、実行のフェーズ。
全てやっては意味がありませんが、必ず私は一緒に手を汚して改善する事としています。
幸いな事に溶接も組立も機械加工も塗装も経験がある為、一緒に作業をしていきます。当然失敗する事もあれば成功する事もあります。
ここで大事なのは「過程を共有する事」です。
苦労や喜びを共有する事でその距離を縮め、次の改善に移る時には「お前が言うならやろうか」という嬉しい言葉をかけてもらえる事も多いです。
このような関係構築までいくと、業務改善の進み方はまるで違います。
最後に
今回ご紹介させて頂いたのは、気持ちの部分を中心としました。
しかし相手が人間である以上、ここでご紹介した「気持ち」というのは必ず多かれ少なかれ影響を及ぼします。
どれだけ正しくても嫌いな人間の言う事を聞きたくないという心理は誰しもがもっているはずです。
だからこそ業務改善と言ってもしっかりとした関係性構築が重要で、それが明確に業務改善の進捗に影響する事は間違いありません。
「いいから言う事を聞けよ」などと言う人はまさかいるとは思いませんが、そんな傲慢な考え方は断固として否定します。
業務改善の重要性とその意味をご理解いただき、しっかりと一緒に歩む。
そうして一丸となって得た結果はそう簡単に廃れる事はありません。
これこそがまさに継続する改善の始まりであり、改善文化定着の第一歩となると私は信じています。
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