WS(ワークサンプリング)とは?業務改善におけるWSの実施方法とその意味とは!

皆さんこんにちは、業務改善コンサルタント株式会社LEO-Makoto大澤です!
さて、早速ですが皆さんはWS(ワークサンプリング)という言葉を聞いた事はありますか?

業務改善の現状分析時にたびたび使う手法ですが、本記事では既にご存知の方にとっては振り返り、ご存知ない方にとってはその意味と手段を知る事が出来るように作成しておりますので是非最後までご覧になってください!

WS(ワークサンプリング)とは?

ワークサンプリングとは

ワークサンプリング法とは稼働分析手法のひとつ。瞬間観測法とも呼ばれる。決められた時刻に、稼働分析の対象となる作業者や設備の稼働状況を瞬間的に捉えることで、稼働状況の構成比率を求める手法である。

ワークサンプリングは、人や機械の稼動状態および仕事の種類などを瞬間的に観測し、それらの観測の積み重ねによって、各観測項目の時間構成や、その推移状況などを統計的に推測する方法で、以下の3つをねらいとするときに有効な手法である。

①ロスを定量化して改善のための対象を絞り込む
②生産性向上の余地を概括的に把握する
③おおよその各作業、状態の時間値を把握する

また、工場全体の稼働状況を広く把握したい、作業者全員の作業状況を広く把握したい、といった場合にも非常に有効な分析手法です。

WS(ワークサンプリング)のやり方は?

①動作の分類

WSの原則としては決められた時間において見た動作を瞬間的に手元の計測シートに記すという形になります。
よって、この動作の分類が如何に明確であるかによって瞬間瞬間の判断や観測者による判断が異なってしまうのです。

WSを開始する前にこの分類について可能な限り議論を尽くし、観測者でしっかりと共通認識を図れている事が最も重要な事となります。

例えばこのような分類となりますが、あまりに細分化しすぎても判断に迷い、結果が異なるという事態を招く事があります。

WSのデータを集計した結果、比率としてどの区分が最も多いかを洗い出した上で更に詳細なTS(タイムスタディー)などに移行していくケースが多い為、ここでは必要最低限且つ明確で誰もが同じ判断が出来る区分が必要となるのです。

例えば一言で「クレーン作業」という区分をしていれば確かにパッと見て明らかなので分類に誤差は生じないはずです。しかしこれを更に「物をクレーンで運搬する」という区分と「空の状態でクレーンを動かす」という風に分けておけばあらかじめ更に細かいメッシュで問題に切り込んでいけるという具合です。

②実施&データの集計

基本的には、予備調査と本調査を実施します。
予備調査により、対象範囲を絞ってから本調査に実施するというものです。

この予備調査を基にして本調査の回数を決めるのですが、この数式は以下のようになります。

基本的な本調査回数数式

N=(1-P)×4 ÷ (Sの2乗 × P)

N=観測数
S=希望する精度(相対誤差)
P=推定発生比率

そうして、本調査を行った結果が例えば以下のような円グラフに纏められたと仮定します。

 この結果を是とすると、機械加工と着脱作業、段取り変えで稼働率が75%となりますが、ここで着目すべきはロスタイムです。

着脱作業待ち、段取り変え待ち、材料待ち、故障で合計が25%。

例えば目標を稼働率90%と置いた場合、この上位2つである着脱作業待ちと段取り変え待ちを改善して0とする事で15%の稼働ロスがなくなり、稼働率90%を達成できます。

しかしこれは一例として上位2つのみを対象としましたが実際には3番目の材料待ち時間の改善を実行する方が早く、確実な効果を出せると見込んだ場合、そちらを選択するべきでしょう。

③改善対象は?

ここまでの分析と集計を基に円グラフを確認しますが、まず重要な視点としては「いいところを伸ばすより先に悪い所を改善する」という流れの方が結果が出やすい事となります。

前項で紹介したような着眼点で改善案を立案出来れば無理なく、結果を出すことが出来るでしょう。

最後に

如何でしたか?WSとは業務改善着手前の現状把握フェーズにおいて非常によく使う手法です。

これを基にして更に詳細に深堀した現状把握を行っていくというのがオーソドックスな流れであり、業務改善の基本となります。

闇雲になんでも最初から詳細分析するというのでは時間も人も使いすぎてしまいますので要注意です。

当社では、目的や目標を立てるところから現状の把握、そして問題の定義や改善案の立案。
実際の改善実行とその修正を繰り返しながら確実な結果をお約束する事としています。

社内だけでは中々出来ない取り組みに対して、外部を上手く使う事で利益を伸ばしませんか?

実際、こういった業務改善があまり進んでいない企業様が業務改善に本気で取り組む事で利益が倍になるというケースもあるのです。

企業の発展や人材の育成。そして、利益向上などと言った分かり易くメリットがある事に行動を起こす事が私は重要だと感じています。

頭の中だけでどれだけうまく行ってもそれは妄想に過ぎません。

あくまで行動した時にだけ、変化が生じるというのはいつの時代のどんな業種でも同じ事が言えるでしょう。

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