<この記事はこんな方へオススメ>
・改善の教育はしているのに思うように改善が進まないとお悩みの経営者・管理職の方
・プロジェクトに対するモチベーションをどのように上げればいいかお悩みのマネージメントクラスの方
業務改善を進める上で必要なのはノウハウや経験になってきますが、継続や積極的な活動にする為に必要なのは実行に移す従業員の方々のモチベーションに他なりません。
このモチベーションこそ、あらゆるプロジェクト遂行に際し最も重要な事だという事実はマネージメントを経験された方はよくご理解されている事でしょう。
では、どのようにしてこのモチベーションを高める事が出来るのでしょうか。
それを考える為にはまず従業員の方々がプロジェクト遂行に際しどのような事に不満を持っているかを知る事が重要です。
従業員が抱える3つの「不」
1つ目の不:不安
まず最初にくるのは「不安」です。
現状維持バイアスという心理作用をご存知でしょうか。
これは、変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用の事です。
現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し現状の状況に固執してしまう事です。
業務改善と聞いて従業員の皆様が感じるのは「これから先何かしらの変化が起きてしまう事」。それに対する不安です。
今までのやり方が最もいい方法であるとは思っていないし、改善が必要だとも感じてはいるものの変えたいとは思っていないという方が非常に多いのです。
ではこの「不安」を取り除く為にどのような手を打つ必要があるか。
これが最も重要なポイントです。
不安を解消する為に必要な事
まず断言しておきますが、不安を完全に解消するという事は不可能です。
また、関わる方々が多ければ多いほど反発は多い事でしょう。これは仕方がありません。
しかしながら「不安」を軽減する事は出来、マネージメントする方々はそこに注力する必要があります。少しでも従業員の方々の不安を取り除く事は業務改善を進める上で必須の取り組みです。
- 目的と目標を明らかにして従業員の方々へ説明する
- 従業員の方々にとってのメリットを示す
- 実行に際する体制やスケジュールを明確にする
時として業務改善を遂行する目的が人員削減である場合があります。
本来、改善後の未来までしっかり示すのが最も不安を軽減できる方法なのですが、事情によってはどうしても出来ない場合もあります。
そういった場合でも最低限上記3つのポイントだけは押さえておきましょう。
2つ目の不:不満
不満というのは何かを始める時には必ずついて回るものです。
不安は不満を助長します。しかしそれとは別に「理由が明確でない不満」というのも存在します。
変化に対する不安からくる不満と、そもそも変化しようとする事に対する不満。様々な不満がある中で質が悪いのは後者です。
会社経営をする上で時代の流れに適応する事は必ず求められる要素です。
時代の流れに適応するという事は変化を、進化を常に求められるという事。
そういった不満に対してきちんと向き合い、同じ方向を向く為のアクションに注力しなくてはなりません。
不満を解消する為に必要な事
不満も不安と同様に完全に解消するのは不可能だと考えていいでしょう。
現実には、不満を口にするのは一部の声が大きい方々です。大多数の方は思っていても口には出さないケースが大半です。
組織で新たにプロジェクトが発足すると大別すると以下のように分かれます。
- プロジェクトに意欲的な人
- どっちつかずの人(流される人)
- 不満を持つ人
そして不満を持つ人達の中でも声を大にするのは職人気質の方や昔からの会社のやり方を熟知しているベテランの方である場合が多いのです。
このケースに当てはまる場合、先導している声の大きな方々を味方につければ一気に周囲を巻き込みプロジェクトが進む場合も多いのです。
よって、どういった方々がどういった不満を抱えているのかを把握し、不満を声に出す方々へプロジェクトの目的と目標を理解してもらったり、プロジェクトのリーダーに立てるなどのアクションが効果的です。
3つ目の不:不公平感
最後の「不」は不公平感です。
どうあっても発生してしまう「不」となります。よくある不公平感の感じさせ方としては業務改善のターゲットに選ばれた場合、業務改善における様々な業務が増えてしまう不公平感。
そして業務改善のターゲットに選ばれなかった場合は業務改善のターゲットに選ばれた所ばかりが投資を受けたり注目される事に対する不公平感が出てきます。
不公平感を解消する為に必要な事
不公平感は前述した通り、どうあっても出てしまうものです。
これを最大限回避する為には「業務改善プロジェクトのターゲットには投資も改善の為の要員もかける」事やその他の業務改善プロジェクトを遂行するメリットを前提にし、継続する改善活動の礎を築くように促す事が最善手の一つと言えるでしょう。
こうする事で今後、業務改善を自身の現場でやりたいと思える状況を作り出す事が出来るのです。
モチベーション向上によるメリット
どのようなプロジェクト、改革においてもマネージメントクラスが大きな計画をし、実行は従業員の方々というのが組織の通常の在り方です。
あくまで実行は従業員。これを認識しておくのは非常に重要な事です。
であればこそ、従業員の方がプロジェクトに対してどのように向き合うかというのがプロジェクトそのものを左右する程大きな事なのです。
従業員の方々にとってモチベーションを持って行動する事で得られるメリットというのは非常に大きい。
前述したプロジェクトの推進力は元より、向き合い方によって成長度合いは大きく変わります。
意欲的に向き合い、取り組む事でそうでない場合と比較して吸収できる知識や技術は大きな差が出ます。
また、高いモチベーションを保てる環境を構築できるという事はマネージメントクラスと従業員の方々との風通しがよく方向性がはっきりしているという事と同義です。
以降、どのようなプロジェクトが立ち上がったとしても意欲的な活動になる事でしょう。
最後に
従業員のモチベーションを高めるというのは簡単な事ではありません。
しかし、継続する活動にしていく為にはこのモチベーションというのが極めて重要です。よってここに対する働きかけは継続させるためには向き合わなければならない課題なのです。
一過性のプロジェクトであればトップダウンで強力に牽引する事で結果を出せるはずです。しかしながら企業において最も重要視しなければならないのは「継続」する事です。
これが出来なければ本当の意味での改善には程遠く、仮に一過性のプロジェクトで結果が出たとしても継続力がなければすぐに元通りになる事は明らかです。
弊社では改善の計画から推進、結果を出すという事は当然の事として、従業員の方々への教育や今回記事にさせて頂いたモチベーション向上の為の働きかけも行っております。
そして最後に改善を継続させるための仕組みを作り上げる。
ここまでが業務改善の一つのパッケージです。従業員の方々の成長と継続する活動、そして確かな効果。
これをご提供できるのが弊社最大の強みとなっております。
是非一度ご連絡くださいませ。
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