ブレストとはブレインストーミング(Brain Storming)の略で、その起源は1950年頃であると言われています。
一般に10人以下程度の人数でアイディアを出し合う事で新しい発想を出したりアイディアを創造する事を目的に行います。
このような文面で説明するとこの程度で終わるのですが、本記事ではブレストの実施方法や実施する事で得られる効果についてもお伝えさせて頂こうと考えております。
ブレストを実行する事で行き詰っていたプロジェクトが進みだすといった事や新しいアイディアが出た事による新規事業の立ち上げなどへ繋がる事もあります。
是非最後までご覧になってみてください。
ブレストの進め方
まず最初にブレストの進め方について見ていきましょう。
進め方を間違えると、得たい効果を得られなかったり何の成果も出せず単なる時間の浪費になってしまう事もあります。
ここでしっかりと進め方を確認して有意義なブレストを実行できるようにしましょう!
準備する物
大した物は必要ありません。私がブレストを行う際に用意する物は主にホワイトボード、模造紙、付箋、マーカーです。
これがあればブレストは出来ます。
目的を明確にする
何事においても同じ事が言えますが、ブレストを行う時も同様です。なんの目的もなく、着地点もない集まりではバラバラとした意見や不満などが出る「ただの雑談会」になってしまいます。
「今日のブレストの目的はこう」と言う事を明確に決めておく必要があります。
ファシリテーターを決める
つまり、その会の進行役を決める事です。
議論が横道に逸れたり、意見が出なかったりというのはよくある事なのでそういった事にならないようにしっかりと導いて議論をより効果的な物にする為に必要です。
時間を決める
無制限に時間を設けてしまうとダラダラとして中々効果的な場にならないといったケースが多々あります。
なので「〇〇時から〇〇時は意見を出す時間」「〇〇時から〇〇時は発散した意見を収束する時間」という時間制限を設定する事が非常に重要になってきます。
ブレストを行う際のルール
否定をしない
ブレストを行う際には他者が出した意見を否定しないというルールがあります。
様々な意見を出してもらい、新たな価値創造をしていく為の場に否定は必要ありません。
また、否定が出てしまうとその後は皆が積極的に意見を発してくれなくなる事もあるので要注意です。
しかし、出た意見を前向きに進める為の修正や言葉の意味を掘り下げる為の質問などはOKです。
判断や結論をださない
意見を出している中では「それは出来る」や「それでいこう」などといった判断や結論は不要です。
出来る・出来ないの判断は収束して目的達成の手段を検討する為の纏めの場で行っていけばいいので、この場では様々な可能性を探っていくというのが重要になる為です。
また、「それでいこう」などの結論を出してしまうとそこで議論は終了してしまい折角更なる可能性があったとしても全てを引き出す事がなく終わってしまう為です。
質より量で勝負
意見一つ一つの質は特に考える必要はありません。どんな意見でも歓迎してとにかく量を出す事が重要です。
そこから最終的に出た様々な意見を結合して収束するというプロセスを経る事で新たな価値創造に繋がるのです。
ブレストを行うメリット
一人では辿り着かなかった答えを発見できる
ブレストの最大のメリットは複数人で多くの意見を出し合う事により、自分一人では考え付かなかったアイディアを発見できる事です。
様々な意見を持ち、様々な視野を持った人たちとの議論や意見交換の場における最大のメリットの一つです。
更にブレストを行い、質より量を重視してドンドン意見を出し、それらを収束していく事で非常に価値の高い様々なアイディアが出たりするのです。
人の考えを知り、成長出来る
人の考え方や価値観に触れる事で人は成長できます。
特にこういったブレストの場では様々な人の考え方や価値観に短時間で濃密に触れる事が出来ます。
「そういう視点があったのか」という発見も多く、これは個人のスキルアップにもつながるのです。
チームとしてのレベルが上がる
活発に意見交換をするチームや会社もあれば、普段は中々意見交換をしないという会社やチームも多く存在します。
後者においては特に、ブレストを通じて意見交換をする事で色んな人の色んな意見を聞けます。
更にはそれを否定しないというブレストの特性上、気持ちとしても非常に前向きに人の意見を聞く耳がたっている状態ともいえます。
このような場における意見交換や意見発散の場でチームとしての考え方の共有や交換をすれば自然とチーム全体の雰囲気がよくなり、レベルが上がってくるものなのです。
最後に
ブレストは新たな価値創造する際や「どのように問題を解決するか」といった事に対する策案に対しても重要です。
一人でどれだけ考えても答えというのは自分の世界の中にある選択肢の中からしか導き出す事が出来ません。
そこでブレストを利用し、人から多くの意見をもらうことにより自分一人では辿り着く事が出来なかった答えにたどり着ける事もあれば、気付く事が出来なかった部分に目を当てる事が出来るのです。
弊社では企業様が抱える問題点に対するアクションプランを作成する時にもこのブレストを使う事があります。
自らが積極的に出した意見であれば自ずと行動しやすいというのは誰しも同じ事が言えるでしょう。
よってブレストの場を利用し、人の意見をしっかりと出してもらい、アクションプランを作成する。
自分が作ったアイディアだからこそ、積極的に取り組み、結果として成果に結びつく。
こういったケースは私の経験の中でも非常に多いと感じています。
もし、興味があり導入してみたいという企業様がいらっしゃれば是非お声がけ頂ければチームビルディングや中々意見が出ない従業員の方から意見が出るようになるといった観点からも有効ですのでサポートさせて頂ければ幸いです。
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