投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる語である。
Wikipedia:投資より引用
皆さんは「投資」についてどのようにお考えでしょうか。
会社内でも「人材」に対する投資や「設備」に対する投資、「未来」に対する投資など様々な投資が行われています。
また、個人でも「ノウハウ」に対する投資や「情報」に対する投資、「自分」に対する投資など投資と一口に言ってもその種類は多岐に渡ります。
しかし、「投資」とは冒頭のWikipediaより引用した通り将来的に資本を増加させるために現在の資本を投じる活動を指します。
つまり、投資とは「自分、もしくは会社にとってプラスにする為の支出」と考えられます。
本日は「投資」についてお伝えさせて頂き、皆様の重要な資本がムダにならない為の考え方を共有していきたいと思います。
企業が行う投資について
企業の投資と表現すると余りに範囲が広くなる為、ここでは「人材」への投資と「設備」への投資。
この2点について、考えていきましょう。
人材への投資
人材への投資というのは膨大な費用を投じるケースも少なくない筈です。
求人の為の必要から始まり、月の賃金や教育に係る費用。
これは未来への投資ともいえる必要な費用ではありますが、これに係る費用も並大抵ではありません。
更に言うと、雇用される側にこの意識はありません。
だからこそのリスクとして、入手後まもなくして退職するなどといったケースが多いことも認識が必要です。
人材を育て、会社にとって価値のある存在となってもらい、利益に寄与してもらうと同時に、未来の企業を引っ張る存在になってもらう。
このような教育が出来れば投資としては大きな価値を持ちますが、短期間で退職された場合、投資はムダに終わってしまいます。
そのような事態に陥らないようにするために「魅力のある」企業である為の努力が必須となります。
設備への投資
設備へ投資する際、最重要となる観点はその設備を導入する事でどういった効果があるか。そしてそれはイコールどのような利益を生むかに他なりません。
例えば1億円の設備投資をしても、年間100万円の効果しか生まないようであれば投資金額を回収するのに100年かかってしまいます。
安全や品質向上を目的とする場合や作業環境の改善などの効果がある場合でも同様で、「この投資をするだけの効果があるか」という目線が非常に重要になります。
当然の事を言っていると感じられる方も少なくないでしょう。
しかし、こういった目線での投資が出来ていない企業も実際には沢山あり、勿体ない「浪費」になってしまっているケースが存在するのです。
個人の投資
企業が行う投資の一部に触れましたが、ここからは個人が行う投資について掘り下げていく事としましょう。
ノウハウ獲得やスキルアップへの投資
個人が行う投資の中で最も多いのがこれではないでしょうか。
つまりセミナーや講習へ参加する事で個人のレベルアップを図るといったケースです。
このケースに関して最も勿体ないのは「参加して知識だけ得て満足する場合」です。
ノウハウの獲得やスキルアップへの投資は個人の投資としては非常に素晴らしいものでありながらも参加する事が目的となってしまい、実際には行動せず投資した金額を全く持って回収出来ない場合が非常に多いのです。
折角得た知識やスキルは必ず何かしらの形で実践して、投資した分だけは必ず回収するといった意識が必須となります。
そうでなければ参加自体しない方が幾分かマシだと私は常々思っています。
情報に対する投資
必要な情報を得る為に投資した所でそれを活かすアクションが必要となります。
この考え方はどの投資においても同じです。
情報を得るという事は、即ちその情報を得た事で次に自分がどのように動くかの材料集めでしかありません。
服装や見た目に対する投資
セルフブランディングの観点からも重要となる「見た目」に対する投資についてです。
営業や、人と会う事を生業としている方からすると特に意識が必要な点ではありますがこの投資もしっかりと目的を意識する事が重要です。
例えば、初見の相手に自分をどのように見せたいかという目線で考えた時に「誠実且つきっちりとした印象を」アピールしたいのであればスーツを。
「現場を重要視し、自らも一緒になって動く印象を」アピールしたいのであれば作業着を。
「話しやすそうだが、きっちりと仕事をやり遂げそうな印象を」アピールしたいのであればシャツにジャケット、スラックス。
このように、相手がどのようなタイプの人間に好印象を感じるかを考えた服装や身なりにするといった考え方をする必要があります。
そして、その為に投資した上で仕事を頂ければまさに投資は成功だったと言えるでしょう。
最後に
タイトルにもある通り、投資は回収する事が前提です。
自分よがりの、自己満足なお金の使い方は「投資」ではなく「浪費」です。
その事をよく考え、本当に必要な投資かどうかを客観的に見てみましょう。
企業の投資の中でもコンサルタントに対する投資があります。
これも同様で、投資金額を回収出来ないコンサルタントに会社の大事なお金を使う事など出来るはずがありません。
よって、例えば企業がこういう結果が欲しいという要望に対し、コンサルタントが出す見積り金額がどの程度の物かを見極めてから発注する事を心掛けてください。
多くの場合、投資に対して効果の方が大きいはずです。
または、恒久的に継続する効果を提案し、投資金額が3年以内に回収できるなど。投資対効果の見方、考え方も非常に重要な要素です。
一般にコンサルタントは高いと揶揄されます。
それは何故でしょうか。まず一つに、「サービスが無形である為、得られる効果の実感が薄い」と言う点。そして次に「投資対効果の絶対的な感覚が鈍る」という点が挙げられます。
コンサルタントの費用が年間で1000万円です。
こういわれた場合、多くの方が「高い」と最初にイメージする事でしょう。
それは恐らく、自社においてもしくは経営者様にとって何かしらの比較対象が存在し、それと比較するからではないでしょうか。
では、こう言われた場合ではどうでしょう。
1億円の効果が見込めます。その為に係るコンサルタントの価格は1000万円です。同額の設備投資で得られる効果は2000万円程度です。
少し感じ方が違いますよね。
検討出来る余地があると感じませんか?
このように、投資と効果をきちんと見ていく事で投資する価値があるかどうかを色眼鏡なしに見ていく事はどのような会社においてもとても重要です。
損しない為に、浪費しない為に、確実に効果を回収できる投資を選んで積極的に投資していきましょう。
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