昨今、終身雇用が終焉を迎えているという旨の記事をよくみかける。
終身雇用を支えてきた一つの要素として『年功序列』という日本の文化が上がる。
極端な話、長く勤めるだけで毎年必ず賃金が上がっていく。そして定年を迎えるまで平穏無事を貫きそこそこ頑張っていれば安定した生活を送れるといったものだ。
全ての会社に当て嵌まるかは分からないがそういった事実は存在する。
時代は変わってきている。インターネットの普及により急速に情報が身近になった事から他社の情報や自社の評判、給与における平均額や自宅でお金を稼ぐ手段やノウハウ。
そういった情報を携帯電話で簡単に手に入れる事が出来る。
多くの人は知らない事に対してまずバリアを貼る。そこから得られるメリットよりもリスクに重点を置く方が多いからだ。
人の意識は変わり続ける
そのような環境下において、情報を得る事で転職を考える方や起業を考える方が増えたのは一つの事実。
そして、これからもっと情報が身近になるだろう。
優秀な人材程、情報の重要さを理解している。だからこそ優秀な若い人材ほど早い段階で転職を考える。
『3年我慢しろ』というのは今は既に古い。決断が速い。行動力がある。そういった人間が生き残っていく。そのように変化しているように思う。
実際の声
コンサルとして現場の方々や企業の方々と関わっている時に必ず出てくる問題の一つとして『人が足りない』というのがある。
ガンガン離職していくが、反面求人をかけても全く人が来ない。
そのような状況が随所にみられる。売り手市場なのである。
中途採用についても積極的な企業が非常に多くなり、欧米のように『転職』に対するマイナスイメージが減ってきている。
欧米ではむしろ転職はキャリアアップの為の手段である事が多いが、情報を手に入れる手軽さと国際化はこのような側面も生み出したように思う。
実際に『そろそろ辞めようかな』と言っていた方が『転職先がみつかったので辞めます』という事が1週間で起こったのを散々みてきた。
”この人しか出来ない仕事”が蔓延る職場は危険である
本記事の内容とは別で詳細を語りたいのだがよくあるケースとして”特定の人しか出来ない仕事”が存在する。
そのような所謂『職人』のような技は存在する。そしてそれについて否定はしない。
一つ、懸念として『そういった方が離職された時に残された仕事を完遂出来る人間がいない』事がある。
その為、『標準化』するというのは売り手市場である現状において企業が変わらぬ品質・納期を提供する為の有効な手段の一つである事は言うまでもない。
まとめ
将来の自分・家族を考えた時に『終身雇用』という物はなくなる事を想定した上でライフプランを考えた方がいい。
会社員であり続ける事を否定する訳ではない。ただ、日本を代表する大手企業でも早期退職者を募る動きが強くなっているのは事実であり、終身雇用という考え方自体が薄れてきている事も事実なのだ。
生きていく為、家族の為に選択肢を増やしておく事自体はリスクを回避する、そしてチャンスを掴むという点において武器になる。
自らの身を守り、道を切り開く事が出来るのは自分だけである事をもう一度しっかり考えてみて欲しい。
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