本記事ではコンサルタントという職業について触れていく事にしよう。
私が現在コンサルタントという職業についている事を話すと多くの方から『コンサルって一体何をするの?』という質問を受ける。
詳しい説明や定義等についてはインターネットで調べると山ほど出てくるのでそちらをお勧めする。
ではこの記事で一体何を伝えるのか。
ここでは実際にコンサルとして活動している立場から定義や難しい説明ではなく、実質的にどういう存在であるか。そして私がコンサルという職業をどのように全うしたいかという点について触れさせて頂く事としよう。
コンサルタントとは
コンサルタントという言葉の語源は>
[ラテン語consultāre(con-共に+sedēre座る+-t-反復を示す語尾+-āre不定詞語尾=共に座して議論する)]
という事らしい。
つまり、偉そうに上から目線で『これをやりなさい』と言ったり、顧問先の社長の顔色を伺って『社長の仰る通りですね』とへりくだる事でもなく。
”同じ目線で共に座り、議論する”という事をいうようだ。
同業者で偉そうに上から目線で色んな物事を押し付けるコンサルタントを沢山見てきたが彼らはどうやら『先生』であり、行っている事は『ティーチング』に近いのだろう。
また、しばしば『企業の医者』と表現される事もある。
体に巣食う病巣を見つけ、取り除く医者のように企業に巣食う問題点(病巣)をあらゆる角度から切り取り、様々な仮定をもちながらそれを取り除く事を生業としている。
なるほど、こちらは少し大げさな表現にも感じるが私がやりたい事と一致する。
私がやりたい事は『関わる会社を笑顔にしたい』という事であり、その阻害要因に対しては徹底的に取り除く。
そしてそれは語源にもあるように、ただ単に押し付けるだけでも、ましてや遜って全てを言う通りにする事でもない。
まさしく、経営者の方と同じ席に着き、議論し、本当に会社の為になる施策を考え実行する事なのだ。
色んなコンサルタント
コンサルタントと一口に言っても本当に色々な種類がある。
代表的な物でも『経営コンサルタント』『ITコンサルタント』『戦略コンサルタント』。
少し変わり種で言えば『恋愛コンサルタント』や『アイドルコンサルタント』なんていう方も存在する。
それぞれが自身の経験や勉強からそれらを語るに足るだけのノウハウを持っているのであろう。
恐らく探せば『家庭円満コンサルタント』なんてのもあるはずだ。
私が生業としているのは『業務改善コンサルタント』である。
一口でこういうと実際、伝わりにくいのでもう少しオリジナリティーのある名称をその内考えようと思う。
実際、これだけのコンサルの種類がある中で自分をブランディングする為には『一体何の分野で優れているのか』を明示しなければ競争に勝ち残れない。
私の場合、『製造現場における現場改善』においては誰にもその道を譲るつもりはない。
当然まだまだ勉強中で向上心は絶やす事はない事が前提ではあるが、自信を持って勝負できるのは『そこ』だと断言出来る。
このようにコンサルとは?という質問に対しては『答えが多すぎる』というのが素直な所だが、あえて説明の時にはこのように答えるようにしている。
私が行っているコンサルは、企業の主に現場における問題点を探し、排除して、経営者だけでなくその会社に勤めている従業員達の笑顔を少しでも増やす事です。
と。当然、多くの方はポカーンとされている。
コンサルになるためには?
コンサルタントになる為にはどうすればいいの?
この質問は比較的多く受ける。この答はシンプル且つ明瞭だ。
『コンサルと名乗ってしまえ』
これで解決だ。
しかし『コンサルファームに入社したい場合はどうすればいいの?』と聞かれると『ファームにもよるが、大手ファームに就職したい場合は高度な知識。そして中途であれば然るべき経験と実績を携えて臨め』
というようになる。
コンサルになるという事自体は前述した通り『名乗ったらコンサル』だ。どういう事か。日本には明確にコンサルタントに求められる資格というものが存在しない。
中小企業診断士やMBAがそれに近いがなくても出来る。
それらの資格なんかよりよっぽど『コンサルとしてお客様に喜んでいただけるアウトプットを出せる』事の方が重要で、それが最も難しい。
しかし大手のファームに就職するとなれば話は別だ。
マッキンゼーやBCG、アクセンチュアなど名だたるコンサルティングファームに就職するというのは狭き門である上に、入社後の存続は更に難しいというまさにトップオブトップの優秀な人間が割拠する。
それぞれ毛色は違うモノの優秀な人間が多いのは事実である。
そしてこういった厳しい環境を生き抜く人間の頭のレベルはまさしく化け物レベルである。
私はというと現在コンサルティングファームにも所属しているが、前述したような超有名ファームではない。
過去、建機メーカーに勤めていた時の色々な功績や人脈から、現ファームの社長よりお声がけ頂いたのがきっかけである。
しかしこのファームでの経験がなければ今こうして仕事は出来ていないだろう。
これでも少しはコンサルタントという職業のいいところと悪いところを見てきたつもりだ。
そしてそれでも独立コンサルタントとしての道を選んだ理由は。
自分の力で人から感謝される、人を・会社を笑顔に出来る職業
これがコンサルタントだったからだ。
まとめ
さて、コンサルタントという職業に書いていけばいくほど自分がこの職業を好きなのが分かる。
偉そう、詐欺師、意味がない
なんていう意見も聞くが、そう感じさせてしまうだけのコンサルタントに当たってしまったのだろう。
自分がそうでないと言い切る程見栄を切るつもりはさらさらないが、現場あがりの自分が少なくとも約束出来るのは『理想を押し付けるのではなく、現実的に実施出来る事を最後まで一緒に』というスタンスである事だ。
そしてそれは自分が今後一生をかけてこの職業を全うする自身の軸であり、絶対的にブレない信念でもある。
少し話が逸れたので戻すが、コンサルタントという職業について。そしてどうすればなれるか。自分なりのコンサルタントの存在意義はという部分について本記事ではふれさせてもらった。
感じ方は人によって違うとは思うが、私は誇りをもってこの職業を全うするつもりだ。
もしこの記事を見た誰かがコンサルタントになり、いつの日か『あの日見た記事は少し印象にあるよ』なんて言って頂ければ幸いだ。
少しでも企業のお役に立ち、少しでも笑顔の人を増やせればと思い、明日からも誠心誠意仕事を全うしていこう。
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