問われる経営力、現場を大事にする会社は強い

会社は、使う側と使われる側で回る。

これは組織の仕組みとして至極当たり前且つ真っ当な事である。

使われる側というとアレルギー反応を起こす方もいらっしゃるだろう。 だが、組織に属するという以上この仕組みに抗っても仕方がない。極論、嫌なら会社を離れる以外にない。

もしくは、その組織の中で使う側へ回るかだが、ここで話すのはそういった内容ではないので話を戻そう。

経営で大事な事

様々な数字が並ぶ、経営において最も重要な事は勿論収益である。

売上や、シェア、財務諸表に係る様々な数字の中でもこの『収益』を上げるために会社は努力をする。

言わずもがな、売上が幾ら上がろうともそれを超える支出があれば赤字となる。

収入と支出にも様々な要素があり、それぞれおいて経営改善のメスを入れ、社内的な改善をしていく事で収益を上げるというのはもはや今の経営戦略においては必須項目であることは言うまでもない。

現場をみる、知る

職種、業態によって千差万別の形はあるもののそれぞれにおける『現場』が存在する。

製造における現場とは、物を作る場所の事を言いコンサルでいう現場は『お客様の元』である。

現場という括りの多くはその会社、事業における『価値を生み出す直接的な場』を指す。

その『価値を生み出す直接的な場』を知らない、目を向けない経営者は一定数存在し、それはとてももったいない事であると同時に経営改善の決定的な機を逃しているとも言えるだろう。

私は個人の考えとして経営者の方には是非定期的に直接現場を見て欲しいと考えている。

これは大企業だろうが中小企業だろうが同じ事だ。

現場で作業する方々にとって『ちゃんと見てもらえている、気にしてもらえている』というのは経営者の方々が考える以上に大きなモチベーションに繋がる。

そして、社長が見に来るという事から『いつでも来て頂いていいように常に綺麗にする、安全に心がける』というような習慣を作る事にも繋がるのだ。

現場改善について

前述した通り『現場』にも色々な形があるのだが、多くの現場は『改善の宝庫』だ。

ちょっとした工夫をする事で平気で生産効率が30パーセントあがるなんて事もザラに起こる。

生産量を増やす等必要に迫られてプロジェクトを起こし躍起になって現場改善に取り組む場合が多い。

だが本来現場改善とは『定常的に取り組む』という姿こそ望ましい。

残業に次ぐ残業、休日出勤といった具合に忙殺され、これが滞っている会社を沢山みてきた。

定常的に改善が進む仕組みを作るというのは非常に難しい事なのだ。

品質改善、生産性向上改善、5s改善、安全改善など。そしてそれらに対して様々な手段で改善や投資を行う。

例えば結果として品質改善で業界最高水準の品質を提供可能になり、生産性向上で業界最短リードタイムでの納入。5s活動が進んでいれば自社の工場見学を積極的に推進してマーケティングの役割を果たす。

安全で業界最高水準であれば同業、異業種関わらずそのノウハウを欲しがる会社は山ほどあるだろう。

そうしてそのような活動はES (Employee satisfaction)にも繋がる。

モチベーション向上における従業員満足度の向上である。

勿論、やった事を評価する体制をきちんと敷いていればその動きは更に加速する事だろう。

ESがあがれば次にそれはCS (Customer satisfaction)、顧客満足度へ繋がっていく。

本当の現場改善が回れば、このような良い循環が生まれる。

そして結果として収益に繋がり、経営改善としても大きな役割を果たす。

まとめ

このように、現場を見る・知るということで経営においても大きな改善になり得る事を多くの経営者の方は知りながら実施できないという現実もまた然り。

何故ならこれら施策には時間と労力を伴う。

経営者の方々は日々の仕事に忙殺され、経営改善・現場改善をしたくても出来ない。

そのようなジレンマに陥っている方が多いように感じる。

そういった意味で、我々のような職業の人間を上手く使う事で『時間を金で買い、したい改善を進める』というようになれば、と思う。

コンサルにも色んなタイプ・考え方の人間がいる。

成功に結びつくか、失敗に終わるか。果たして何を成功として何を失敗とするかもあるが、何れにしてもそれを生業にしている人間が社内を客観的に見る事で『発見』はある。

だからこそ、依存するのではなく上手く使いながら一緒に改善の道を模索していく事で、一人では見ることが出来なかった答えに辿り着くかも知れない。

そのような『パートナー』を見つける事で社内の改善やその他の経営改善、経営戦略策定といった面においても充実させる事が出来れば、我々コンサルタントとしてはこれ以上ない成果だ。

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