根付かない5s導入、仕組みとして確立する5つの単純なプロセスについて

私が現場でリーダーをしていた際、生産効率の改善よりももっと前にやる事があると5sを強烈に推進した事があった。

どこの現場、どこの会社においてもこの『5s』という活動は積極性には大小あるものの取り組んでいるというのが私の認識だ。

結果として当時の私はこの活動に失敗をした。

いや、一時的には本当にキレイになった。しかしそれが継続しなかった。そういう意味での『失敗』である。

ただ職場をきれいにするだけの2sなら専門の掃除業者に委託してしまえばものの見事にピカピカになるがそれを継続させてこその5sであり、だからこそ難しい。

5sとは?

まず第一に、5sという言葉はよく聞くがその本質を捉えている方は存外少ない。

本質というと大げさだが、とにかく多くの方にとって『5s』というものが目的になっている場合が多い。

だが、本来5sとはツール・手段であって目的ではない。

探すムダを無くす。安全性を向上させる。品質を上げる。見栄えをよくする。

そのような目的に対して有効な手段となるものが5sだ。

これを知っているかどうかで現場の意識は大きく変わる。それについて経験を基にして本記事で伝える事とする。

なんの意味があるの?

『会社として5sに力を入れる事になったから。明日からしっかり5sしろよ』

私は当時の自身の上長からこんな伝え方をされた事がある。

5sに力を入れる事になったからしっかり5sしろ??ああ、掃除しろってことか。

そういう解釈をして、自身の職場では『5s活動に力入れるみたいだから明日からいつも5分とっている朝の掃除時間を10分とろうか』と指示を出した。

だからといって2倍キレイになるわけではない。当然だ。この指示には『なんのために5sに力を入れるのか』も、『具体的にどのように5sを行うのか』も含まれていない。

『いらない物は捨てろよ』と言って『いや、それ1ヶ月に1回使うんですよ』と返されると『そうなんだ』とそのままにしておく。

これでは5sは進まない。

まずは目的とゴールを明確にする

目的については現場・企業毎で違う物が存在するはずである。

例えば『現場においてあまりにもごちゃごちゃしていて何がどこにあるのか分からない。それが原因で効率が非常に悪くなっている。それを解消する為に5sを実施しよう』等である。

勿論幾つかの理由があり、それらを説明した上で『5s』に力を入れるであればそれでもいい。

重要なのは『何故やるか』を全員が理解する事だ。

次にゴールを明確にする。

その為に『何がいい状態か』『何が悪い状態か』をまずは定義する事が重要である。

その後、出来る限り定量的な表現においてゴールを設定する。

この評価方法は色々とあるはずなのでここでは割愛する。

例>5sのKPI

次にリーダーを選任してスケジュールを作成する

リーダー選任は非常に重要な要素である。

活動を継続させる事を前提とした時、これを変わらず推進する人間・横展開する人間が必須となる。そしてそういった人間を擁立し、プロジェクトを進める事で人材が育ち次のステージへ進むというのは会社としてはとても喜ばしい事である。

そしてスケジュールの作成。大事なのはそれを誰もが見える場所に掲示し、見れば進捗や状況が分かるようになっている事だ。

スケジュール例

纏め

本記事でお伝えした通り、5sを継続させるために重要な事としてすぐに簡単に出来る事は以下である。

  • 目的を確実に周知する
  • いい/悪いの要素を定義する
  • ゴールを設定する
  • リーダーを選任する
  • 進捗を見える化する

この5点を実行するだけで継続する環境を作る事が出来る場合もあるだろうがそうでない場合もある。

だが、少なくとも漠然とした状態よりは確実にその職場における5sへの意識や結果は変わるだろう。

まずは試してみて、それで効果を得られるかどうかを肌で感じて頂きたい。

私は過去10年以上の経験の中で沢山の失敗も、成功もさせて頂いた。

そこから独自の仕組み化パッケージ、LSMを作り上げて今もその精度を上げている。

本記事を最後まで読んで下さった方々は是非これらのすぐに出来る簡単な事を実行頂き、自分なりにそれを昇華させていって欲しいと思う。

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